【オンライン日本語教師】実際に要望される授業内容と準備方法

オンライン日本語教師

こんにちは、オンライン日本語教師をしているスイです!

オンライン日本語教師に興味があるけれど、経験がなく、ちゃんと授業ができるのか不安な方もいるのではないでしょうか。

特に、決まった教材や授業システムがないプラットフォームに登録する場合、自分で授業内容を考えなければいけません。

今回の記事では、

  • 生徒にどんな授業を求められるの?
  • それに対してどうやって授業準備をしたらいい?
  • 授業スタイルの要望がない場合、何を提案するべき?
  • 宿題や授業外のアドバイスってどうしてる?

このような疑問を解消しながら、私が実際に行っている授業を紹介していきます!

実際の授業の割合:フリートーク7割・文法3割

私の授業では、フリートークが約7割・文法の授業が約3割という割合でリクエストされています。

これは私が未経験・無資格ということも関係があるかと思いますので、指導経験や実績のある方には、文法を学びたい生徒が集まるかもしれません。

しかし、趣味として日本語を学んでいる生徒が多いため、初級〜中級の生徒でも「文法に集中するよりも楽しく会話して日本語を覚えたい!」という生徒は多く、フリートークの需要はとても高いです。

※フリートークの進め方については、以下の記事で詳しく紹介しています。

一方で、まだ会話をする段階ではない初級者は、「げんき」や「みんなの日本語」などの教科書を使った基本文法の授業を選びます。

そのため事前にページの確認や練習問題、オリジナルのスライドなどの準備をしておく必要があります。

要望の多い授業スタイルと準備すること

生徒さんのレベルや目的によって、授業内容はさまざまです。生徒さんによっては、どんなことをやりたいか決めていて、それに対応できる教師を探していることもあります。

実際に、フリートークで私がリクエストされたことのある授業スタイルは以下のようなものです。

例① 記事の読み合わせをして意味や発音の確認→内容に関するディスカッション
例② メッセージやビジネスメールを読み解いて、省略語や若者言葉、ビジネス用語を学ぶ
例③ 好きな曲の歌詞をもとに表現を解説・ディスカッション
例④ アニメのセリフを一緒に練習しながら表現の意味を学ぶ
例⑤ タメ口やナチュラルな会話表現、若者言葉の集中練習

このように、フリートークと言っても、ただ会話したいだけの生徒だけでなく、自分のやりたいことを自由にやりたい生徒は多くいます。

これらの授業に共通するのは、「生徒が実際に使いたい・理解したい日本語」を使って学ぶことです。

上記の授業に対して私が準備していることをそれぞれ紹介します。

例① 生徒のレベルに合わせた記事を用意(NHKやさしいことばニュース、「やさしい日本語」ニュース、まいどなニュース、毎日新聞など)+関連する質問を用意
例② 生徒の用意がない場合、メッセージやビジネスメールを自作
例③ 生徒の好きなアーティストやアニメを聞いておき、意味や文法の解説ができる曲をピックアップ
例④ 生徒の好きなアニメを聞いておき、意味や文法の解説ができるセリフをピックアップ+画面共有で音声が聞けるように用意
例⑤ 生徒のニーズ(学習理由、最終目標など)に合わせて、日常でよく使われる表現や言葉を用意

授業外のアドバイスについて

質問や聞いておきたいことがあるか生徒さんに確認すると、「授業以外では何をしたらいいですか?」と聞かれることがよくあります。

そのような場合は、宿題とは別に日常でできることを聞きたがっている可能性が高いです。(確認してみてくださいね!)

私は、各生徒の日本語レベルや興味に合わせて以下のようなアドバイスをしています。

  • 毎日のルーティンの中にPodcastを取り入れて耳を慣らす(生徒のレベルに合わせたおすすめを伝える)
  • 日本語字幕付きのYouTubeや番組を観て自然な表現を学ぶ
  • 好きなジャンル(旅行、料理、ゲームなど)に合わせた市販の本や雑誌を提案(kindleなどで翻訳できるものがベスト)

”具体的に何をすればいいか”がわかると、生徒のモチベーションもぐっと上がります。

また、楽しく日本語に触れる時間を増やすことで、ストレスを感じずに日本語レベルを上げることができるかと思います。

ですので、長くても1日30分以内でできることを提案するように心がけています!

宿題の出し方と意識すべきこと

宿題については、忙しい社会人の生徒さんも多いので、まずは宿題の要否を確認することが大切です。

自分で学習計画を立てていたり、時間がある時に趣味として日本語を学んでいる生徒もいます。

そういった生徒に宿題を強制してしまうと、授業が負担になってしまったり、日本語を学ぶこと自体が嫌になってしまう原因にもなり得ます。

私の場合、「宿題は出してほしいですか?」と聞いた上で、以下のような宿題を提案しています。

  • その日の授業内容を復習する練習問題
  • 日記を書いてもらって次回添削(できれば授業で使った文法や単語を1つは使ってもらう)
  • Podcastを1本聴いて、感想や気になった表現をメモ
  • 日本のアニメやドラマを1本観て、内容を要約

各生徒の目標や授業外で学習に使える時間を考慮して、いくつか提案すると良いでしょう!

まとめ:柔軟さと提案力がカギ

オンライン日本語教師として数多くの中から選ばれるには、「この先生は自分に合っている」と思ってもらえる柔軟さと提案力がとても大切です。

生徒によって求めていることは全く違うからこそ、授業内容をカスタマイズし、一人ひとりに合った準備と対応ができる先生は継続率も高くなります。

オンライン日本語教師は、在宅でできるだけでなく、生徒とのやり取りの中で自分自身も成長できる魅力ある仕事です。

たくさんの生徒と授業をして、経験を積んでいきましょう!

この記事を書いた人
sui

20代フリーランスのオンライン日本語教師。
YMSビザでイギリスに1年間滞在後、現在は世界中を旅しながらノマド生活中。訪問国は20ヵ国以上。
日本語教師に関する記事に加え、ワーホリ情報やノマド生活についての記事を掲載していきます。

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